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第十二話 告白

Auteur: 景文日向
last update Date de publication: 2025-12-26 19:30:07

「……実は俺、離婚しててさ」

 酒が回るのと同時に、どんどん昔の出来事を思い出す。彼女の笑顔、娘の眼差し。一日たりとも忘れたことはないが、それでも年月が経つと同時にぼやけてくる。

「言われたんだよ。『あなたは、仕事しか頭にないのね』って」

 新川は黙って酒を飲んでいる。こいつは多分未婚だし、俺のこういった感情にまでは理解を示せないのかもしれない。

「最初は良かった。ただ、最初だけだ。娘が生まれて、そこからは」

「桜田、何が言いたい? 要点を整理してくれ」

 それが新川の優しさであることはすぐにわかった。だが、今はそれも刺さる。

 話が混線しすぎだから、落ち着いて話せ。新川は、きっとそう言いたいのだ。こいつは腐っても弁護士。しかも敏腕。要領を得ない話は、きっと苦手なのだろう。

「……努力はする」

「要するに、お前には奥さんがいて、お前が仕事バカだから離婚された。それだけだろ」

 雑なまとめ方だが、合っている。だが、この話には
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     桜田さんと別れた後、検察庁に戻る。いつも静かで、ちょっとだけ居心地が悪い。 侑くんは、デスクで書類の整理をしていた。後ろからそっと声をかける。「ゆ……日比谷侑検事」「……何ですか、日比谷円香副検事」 少し間があって、声が返ってきた。 「あの、お話ししたいことがあって」「それは、今じゃないとダメなんですか?」 仕事中だからか、冷徹な答えしか返ってこない。いやでも、ここでめげちゃダメだよね。「あ、いえ……お仕事が終わった後でも大丈夫です」 でも、怖い。そもそも、仕事の話ではあるけど……立場が逆だもん。忙しそうだし、今は引いた方がいいよね。「では、仕事があるので。仕事終わり

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